もう間もなく4月、きっとあなたは新社会人として新たな生活をスタートさせるところですよね。
そんな新社会人になるあなた、「学校と会社の違い」って分かりますか?
「そんなの当たり前!学校は勉強するところ、会社は仕事をするところ」という声が聞こえてきそうですが、ほんとにそれが全てでしょうか?
そこで新社会人になるあなたに「学校と会社11の違い」を、ひとつづつ11回に分けて現役中間管理職の僕が解説します。
このシリーズの目的は、新社会人になるあなたに学校と会社の違いを理解してもらい、仕事へのモチベーションアップにつなげたり、積極的に仕事に取り組んでもらうことです。なので、仕事や社会人の厳しさを強調するものではありません。
また、ここで解説する11の違いは僕の体験に基づいているので、学校と会社の違いが分かっていると戸惑わずに社会人生活をスタートできます。
それでは全11回のタイトルと今回の内容です。
- サービスを提供する側へ
- 仕事の正解はひとつじゃない
- 時間割は自分で作る今回はココ
- みんな同じ仕事をしていない
- 直接勉強を強制されない
- 接する年代が幅広い
- 皆勤賞はあり得ない
- すべて「お客様のため」
- 教わる側から教える側へ
- 報告・相談が重要
- 責任の範囲が違う
学校は時間割が決まっている

学校では授業時間と休憩時間、昼休みが決まっていました。
思い出してみると、1週間分の時間割には、どの曜日のどの時間に何の科目があるか決まっていましたよね。
それは学校の授業は1年間で教えることが決まっているからで、それを時間に換算して1年間の授業時間に割り振っています。だから、科目によって1週間の回数が違ってきます。
必然的に、学校の時間割は学校側が決めることになり、授業を受ける側の生徒には選択権がありません。
授業の開始時間になれば先生がやってきて授業をはじめ、終了時間になれば途中でも終わる。休憩時間もきっちり決められている。
自分で時間割を決められない=スケジュールを決める必要がない
それが学校というところです。
会社は自分で時間割を作らなければならない

会社で決められている時間は、始業時間と終業時間、昼休みくらいです。業種によっては午前と午後に休憩時間が設定されていることもありますね。
この始業時間と終業時間と昼休みを含めた休憩時間は、労働基準法で決められている「1日8時間、1週間40時間」を超えない範囲で、会社ごとに決められています。
その労働時間内でやらなければならない仕事にも、自分以外に決められてしまう仕事と、自分で決めることができる仕事があります。
自分で時間を決められない仕事
主に会議や顧客対応など、相手のいる仕事は基本的に自分だけでは時間を決められません。
もちろん、自分の都合も考慮しなければなりませんが、顧客対応はとくに相手の都合を優先する必要があります。
自分で時間を決められる仕事
それなら、自分の都合で時間を決められる仕事は何でしょうか?
それは「自分だけで完結できる仕事」です。
例を挙げると
- 検討書、報告書作成
- プレゼン資料作成
- 情報収集
- その他、事務仕事など
これらは、自分の裁量でいつやるかを決めることができます。
自分で時間割を作る=スケジューリング

とは言え、上司から与えられて作っている資料や事務仕事には、必ず締め切りがあります。そういう意味では「自分だけで完結する」とは言い切れませんが、締め切りまでの間にどんな時間配分で作業をするかは自由に決められます。
つまり、「自分で時間割を作らなければならない」と言うことになります。言い換えると「自分でスケジューリングしなければならない」のです。
まとめ【自分の仕事は自分でスケジューリングしなければならない】
学校では時間割が決まっているのが当たり前。会社で働くようになると、自分の仕事は自分でスケジューリングするのが当たり前。
これはすでに会社で働いている僕やあなたには常識です。
でも、新入社員には常識じゃありません。
なぜ自分でスケジューリングしなければならないのか、どうして学校と違うのか、それは
- 自分で時間を決められない仕事
- 自分で時間を決められる仕事
仕事はこの2つに分けられるから。
そこを意識することで、スムーズに仕事ができるようになります。
それでは、この辺で。
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