学校と会社の違いって?現役管理職が教える11の違い④【同じことをしていない】

もう間もなく4月、きっとあなたは新社会人として新たな生活をスタートさせるところですよね。

そんな新社会人になるあなた、「学校と会社の違い」って分かりますか?

「そんなの当たり前!学校は勉強するところ、会社は仕事をするところ」という声が聞こえてきそうですが、ほんとにそれが全てでしょうか?

そこで新社会人になるあなたに「学校と会社11の違い」を、ひとつづつ11回に分けて現役中間管理職の僕が解説します。

このシリーズの目的は、新社会人になるあなたに学校と会社の違いを理解してもらい、仕事へのモチベーションアップにつなげたり、積極的に仕事に取り組んでもらうことです。なので、仕事や社会人の厳しさを強調するものではありません

また、ここで解説する11の違いは僕の体験に基づいているので、学校と会社の違いが分かっていると戸惑わずに社会人生活をスタートできます。

それでは全11回のタイトルと今回の内容です。

  1. サービスを提供する側へ
  2. 仕事の正解はひとつじゃない
  3. 時間割は自分で作る
  4. 同じことをしていない今回はココ
  5. 直接勉強を強制されない
  6. 接する年代が幅広い
  7. 皆勤賞はあり得ない
  8. すべて「お客様のため」
  9. 教わる側から教える側へ
  10. 報告・相談が重要
  11. 責任の範囲が違う

学校は全員授業を受ける

授業中
授業中は、みんな同じように勉強しています。

会社では「仕事をする」ということは、一見「授業を受ける」と似ていますが、実は全く違います。

「会社で仕事をする」を学校に例えると、「学校で勉強する」と言う表現が一番近いと思います。

学校は基本、勉強をするところで、時間割に合わせて授業が進みますよね。

その授業は、一人の教師がクラス全員に対して同じ事を教えています。

授業を受けているとき、あなたを含めた生徒はどうしているでしょう?

先生の話を聞きながら、教科書やノートにメモを取ったり、内容を理解しようとしたりしますよね。(サボろうとしてなければですが)

どんな形であれ、「受ける授業の内容」はクラス内で共通しています。

会社は個人に業務が振り分けられる

みんな違う仕事をしている
職名では、みんな違う仕事をしている

一方会社では、「お客様のため、会社の利益のため」に「仕事」をしています。

その「仕事」は細分化されていて、「部単位」、「課単位」、「個人単位」で違います。

「学校=会社」、「学年=部」、「学科=課」、「クラス=個人」に相当します。

では、なんで「クラス=個人」という対比になるのでしょう?それは、同じ事をする最小単位が学校では「クラス」、会社では「個人」になるからです。

もう少し、詳しく説明してみましょう。

なぜ「学校」で同じことをする最小単位は「クラス」なのか?

学校の授業って、「ひとつのクラス」に対して、「一人の教師」が、授業を進めていきます。

当然、「ひとつのクラス」が教わるのは「同じ授業」です。

授業を受けている間、どういう態度で授業を受けるのかは生徒一人ひとり違うでしょう。ノートにメモしながらの人もいれば、話に集中している人、ちょっと窓の外を眺めている人もいるかもしれません。

ただ、「同じ授業を受ける」のは「クラス」単位、(内容を理解したかどうかは別にして)クラス全員が授業と言う同じ事に向かっています

「会社」での最小単位は、なぜ「個人」なのか?

最初に説明したとおり、会社は学校より役割分担が細分化されていて、総務、営業、製造、商品開発などなど、会社によって様々な形があります。

仕事を細分化させるということは、部署ごと個人ごとの専門性を高めることになります。すると会社全体の業務効率が良くなって一度に処理できる作業が増えます。最終的には商品やサービスの単価を安く抑えることが可能になって、会社の価値が高まります。

その仕事を細分化する究極の形が個人ごとに業務を分担することです。

同じ営業でも、「○○さんは××会社担当」、「△△さんは□□商店担当」となれば、やらなければならない仕事は変わってきます。

ひとつの仕事を大勢でやることはないのか?

同じプロジェクトでも仕事は違う
同じプロジェクトでも、個人単位では役割分担があるので、仕事は違う

もちろんプロジェクト業務など、大勢でひとつの仕事に取り組むこともあります。

そんな時でも、やはり各個人に仕事が分担されます。予算を考える人、商品を考える人、商品を作る人、販売ルートを考える人、全体を総括する人。

プロジェクトだからと言って、全員が全く同じ作業をしては効率が悪くなります。まずは個人が与えられた役割の仕事を進め、その他の人がチェックしたりすることで、効率よく作業を進めることができます。

まとめ【会社で全く同じ事をしている人はいない】

学校はクラス全員が一斉に「同じ授業」を受けますが、会社はお客様と会社の利益のために全員が「仕事」をします。

でも、「仕事」の内容は人それぞれ、同じように見えて違います。最近はフレックスタイムやリモートワークで、勤務時間も同じじゃない会社もあります。

会社は最小の人数で最大の利益を上げるために、それぞれ専門性を高めて仕事をする必要があるので、みんな違う仕事をしているんです。

それでは、この辺で。

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